お知らせ

3次元画像解析システムを用いた肝臓切除シミュレーション

放射線部の画像診断ワークステーションには、富士フイルム社の3次元画像解析システムSYNAPSE VINCENTが導入されています。

肝臓領域では、造影CT画像に「肝臓解析」を用いることによって、肝臓抽出を行うのみならず、血管抽出機能にもその技術を応用することで煩雑な過程を省略し、よりスピーディな画像作成をサポートしてくれます。臓器内の複雑に絡み合う門脈・肝静脈などの血管構造を3次元でクリアに抽出することや、血管ごとの支配領域を認識し、色分け・分割表示して容積データを提供することなどが可能です。これらは正確かつ高精細な画像による術前シミュレーションを可能とし、肝臓切除などの治療計画の検討に有用な臨床アプリケーションとなります。