診療科・部門

腫瘍内科

腫瘍内科の特色

腫瘍内科は、臓器の垣根を越えて悪性疾患患者を対象として化学療法を中心とした内科的治療(トータルケア)を実践しています。がん治療の司令塔として院内のキャンサーボード(がんチーム医療カンファレンス)を統括し、集学的治療の選択を本人・家族と大勢の多職種で検討しています。これらの取り組みにより患者さんの多くは全国から紹介されています。院内診療科の連携は多岐にわたるため、コーディネーターとしての役割も果しています。そして文献レベルのエビデンスや米国臨床腫瘍学会(ASCO)、欧州臨床腫瘍学会(ESMO)の最新知見に基づいて患者さんに最適な治療法を決定しています。

さてがん標的分子の発現が遺伝子レベル(ターゲット遺伝子)からタンパク質レベルまでわかるようになり、真のオーダーメード医療が実現しつつあります。またバイオマーカー検索によりあらかじめ効果が出やすい患者さんと出にくい患者さんがわかるようになりました。これらトランスレーショナルリサーチの進歩により、副作用が少なくより効果が高い治療法を患者・家族のために提供することができるようになりました。

最近のトピックスは免疫チェックポイント阻害剤と抗体薬物複合体です。2021年8月には遺伝子パネル検査として血液検体を用いたリキッド・バイオプシーが保険承認されました。2011年10月化学療法センターが設置され、2017年4月から11床に増床しました。シームレスなチーム医療を通して、外来化学療法室、病棟と内科外来・消化器病センター外来の情報共有のためのオリエンテーションや薬剤指導を行っています。2013年4月治験センターが設置され新薬の開発にも積極的に取り組んでいます。

主な対象疾患

固形がん(食道癌、胃癌、大腸癌、膵癌、婦人科腫瘍、転移性骨腫瘍)、軟部肉腫、乳癌、原発不明癌、がん性疼痛、緩和ケア、固形腫瘍のセカンドオピニオン。
軟部肉腫患者の分子標的薬剤治療数およびトラベクテジン治療数は、日本で1位です。エリブリン治療数は、日本で3位です。

実績

外来化学療法3,997件
入院化学療法1,743件
英文1編
国内学会12回
国際学会1回

国内外に広くアピールしています。

スタッフ紹介

楢原 啓之
ならはら ひろゆき
役職
化学療法担当部長
内科部長(内科統括責任者)
消化器内科部長
腫瘍内科部長
化学療法センター長
治験センター長
がん総合センター副センター長
臨床教育センター(後期担当)
卒業
平成2年卒
専門分野
消化器、腫瘍内科、軟部肉腫
資格
植田 勲人
うえだ ひろと
役職
腫瘍内科医長
卒業
平成19年卒
専門分野
腫瘍内科、消化器癌、乳癌、緩和ケア
資格
椿本 和明
つばきもと かずあき
役職
内科専攻医
腫瘍内科専攻医

外来担当医表

 
午前 診察室
30番
    植田勲人    
午後 2診 楢原啓之        
3診         楢原啓之
4診       楢原啓之
植田勲人