診療科・部門

形成外科

形成外科の特色

当院では2017年4月に形成外科を開設いたしました。「形成外科」と聞いて、あまりピンとこない方も多いかもしれませんが、「目に見える場所の外科」と考えていただければわかりやすいと思います。日本ではまだまだ歴史の浅い、なじみの薄い診療科ではありますが、実はその守備範囲は非常に広く、多岐にわたっています。顔面外傷(顔面骨骨折を含む)、熱傷、眼瞼下垂、小耳症・耳介変形、唇裂・口蓋裂、手足や体表の先天異常、皮膚・皮下腫瘍、瘢痕・ケロイド、褥瘡や足壊疽などの難治性潰瘍、頭頸部癌・乳癌術後の再建、その他の整容的な問題(いわゆる「外見」「見た目」に関すること) など、 身体のあらゆる部位のあらゆる病態を対象としております。

また、 いままで医療者・患者さん双方が 「仕方のないもの」「治らないもの」としてあきらめていた疾患・病態に対しても、形成外科ならではの視点で、あたらしい解決策を提案できるかもしれません。われわれが力になれそうな悩みごとがあれば、ぜひ受診・紹介いただけますと幸いです。

私たち形成外科医は、 生命にかかわる重篤な病気にたずさわる機会はあまり有りません。 そのかわり、病気やけがによって低下してしまった生活の質をふたたび向上させ、生きがいや幸福感を取りもどすお手伝いができるものと考えています。

2018年度より、 当院は日本形成外科学会認定施設として承認を受けました。 阪神地域における形成外科の基幹病院の一つとして、中心的な役割を担うべく今後も努力を重ね、さらに診療体制を充実させてまいります。

主な対象疾患

  • 新鮮外傷、新鮮熱傷
  • 顔面骨骨折および顔面軟部組織損傷
  • 唇裂、口蓋裂
  • 手・足の先天異常、外傷:合指症、多指症
  • その他の先天異常:陥没乳頭、臍突出症(でべそ)
  • 母斑、血管腫、良性腫瘍:皮膚のできもの、ほくろ、青あざ、茶あざ
    ※青あざ、茶あざのレーザー治療を開始しています。
  • 悪性腫瘍およびそれに関連する再建
  • 皮膚がん
  • 乳房再建
    ※乳腺外科と協力し、人工乳房と自家組織いずれの再建にも対応しています。
  • 瘢痕、瘢痕拘縮、肥厚性瘢痕、ケロイド:けがや手術のキズあと
  • 褥瘡、難治性潰瘍:糖尿病や動脈硬化による足の潰瘍
  • その他:眼瞼下垂症、逆まつげ、わきが、顔面神経麻痺

スタッフ紹介

佐藤 誠
さとう まこと
役職
形成外科部長
卒業
平成15年卒
専門分野
皮膚悪性腫瘍
乳房再建
形成外科一般
資格
宇山 望
うやま のぞみ
役職
形成外科医長
卒業
平成29年卒
専門分野
形成外科一般
星野 早香
ほしの さやか
役職
形成外科フェロー

外来担当医表

 
午前   星野早香 宇山 望    
午後 宇山 望   佐藤 誠 星野早香 倉本康世