お知らせ

シングルバルーン小腸内視鏡システム

平成25年7月、内視鏡センターに、オリンパス メディカル システムズ株式会社のシングルバルーン小腸内視鏡システムが導入されました。

小腸は、食道・胃・大腸などの消化管臓器に比べ疾患が少ないと言われてきましたが、「暗黒の大陸」と呼ばれ、内視鏡検査が容易には及び難い領域であるともされてきました。近年、欧米を中心にカプセル内視鏡が実用化され、全小腸観察により小腸疾患も発見されるようになり、軟性内視鏡を用いた精密診断、そして処置具を併用した組織診断や治療まで行うという医学的ニーズが一層高まってきました。

内視鏡による小腸観察は、技術が発達した今日でも、患者さんにかかる負担は決して少ないものではありませんが、「シングルバルーン小腸内視鏡システム」は、画期的なシングルバルーン方式を採用し、簡単操作で検査時間を短縮でき、簡便で効率的な小腸内視鏡検査を可能にしました。内視鏡ビデオスコープシステム「EVIS LUCERA SPECTRUM」との組み合わせにより、通常光観察に加え狭帯域光観察(NBI)が可能となり、粘膜微細模様の観察をサポートします。

このシステムを用いることにより、従来の内視鏡検査では対応困難であった十二指腸深部や術後腸管の検査・治療にも対応可能となります。