診療科・部門

眼科

眼科の特色

眼科診療全般に対する診療を行っています。

当院における手術の約9割を占める白内障手術は個々の患者様の視機能を最大限に引き出す努力をしており、症例により乱視矯正可能なトーリック眼内レンズを採用しています。また適応症例は限定されますが、焦点深度拡張型眼内レンズも採用しています。更に一昨年より選定療養による多焦点眼内レンズ挿入も開始しました。丁寧な問診で患者様のニーズを把握し、最適な眼内レンズを選択できるよう心がけています。白内障手術は片眼1泊~2泊の入院で受けていただいています。

また近年、比較的軽い負担で眼圧下降が可能な「低侵襲緑内障手術」が普及してきました。当院の各医師はこれら治療も積極的に行っています。緑内障治療中の方が白内障手術を受ける際、同時に行える「緑内障眼内ドレーン留置術」、「線維柱帯切開術眼内法」は適応ありと判断すれば積極的に提案しています。

更に進行した緑内障の方が適応となる「濾過手術」も治療可能です。

網膜硝子体疾患にも幅広く対応しています。

眼底検査、蛍光眼底造影検査、光干渉断層計(OCT)、光干渉断層血管撮影(OCTA)、広角眼底カメラ、眼底自発蛍光撮影など、最新鋭の機器を用いて総合的に病状を把握し、時期を逃さず最適な治療を受けて頂くことが可能です。

加齢黄斑変性、糖尿病網膜症に伴う黄斑浮腫、網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫には近年「抗VEGF製剤の硝子体内注射」が標準治療となっていますが、当院では患者様の病状に応じ複数の抗VEGF製剤を使い分けています。その他レーザー、ステロイドテノン嚢下注射、硝子体手術など、患者様一人ひとりにカスタマイズした最適と思われる治療を行っています。また手術が必要な黄斑円孔、黄斑上膜、網膜剥離、増殖糖尿病網膜症などの疾患には25G小切開硝子体手術を行っています。

その他眼瞼、結膜疾患の手術治療も行っています。

主な対象疾患

白内障、緑内障、網膜剥離、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症
黄斑疾患(加齢黄斑変性、黄斑円孔、黄斑静脈など)
ぶどう膜炎
眼瞼内反、眼瞼けいれん(※眼瞼下垂は形成外科に紹介しています)
翼状片、結膜弛緩

レーザー治療について

眼底疾患、急性緑内障発作、その他の緑内障に対するレーザー治療を行っています。また難治の黄斑浮腫に対するPASCALレーザーによる閾値下凝固にも取り組んでいます。
後発白内障にはYAGレーザーによる治療を行っています。
これらの治療は原則外来初診後改めて予約をお取りして行っておりますが、病状により緊急を要する場合には初診当日に治療を受けていただいております。

その他の外来診療

上記の疾患以外にも角結膜疾患、視神経疾患、小児眼科など、眼科の一般的な疾患に幅広く対応いたします。

実績

2023年度の主な手術実績

総手術件数953件
 白内障手術
(うち緑内障眼内ドレーン併用 106件)
852件
 眼内レンズ強膜内固定12件
 網膜硝子体手術48件
 緑内障手術18件
 結膜手術16件
 その他7件
硝子体注射1,238件
レーザー治療373件
YAGレーザー治療124件

スタッフ紹介

岩橋 佳子
いわはし よしこ
役職
眼科部長
専門分野
白内障
黄斑疾患
網膜硝子体疾患
資格
河 共美
かわ ともみ
役職
眼科医長
専門分野
白内障
メディカル網膜
資格
諏訪 貴久
すわ たかひさ
役職
眼科医師 
専門分野
眼科一般
駒井 志保
こまい しほ
役職
眼科専攻医
専門分野
眼科一般

外来担当医表

 
午前 1診 河 共美 河 共美 岩橋佳子 河 共美 岩橋佳子
2診 諏訪貴久 先山由喜 諏訪貴久 諏訪貴久 先山由喜
3診 駒井志保   駒井志保   駒井志保
午後 手術 手術 検査 手術 検査(術前説明)

※ 岩橋部長の初診は部長宛の紹介状をお持ちの方のみとさせていただいております。