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整形外科

人工関節専門診

担当医紹介

新倉隆宏

岩佐賢二郎

古田土雅都紀

患者さんへ

兵庫県立西宮病院「人工関節専門診」では、人工関節による治療をトータルサポートします!

変形性関節症とは関節の軟骨が摩耗し、関節の痛みや動きにくさが出る病気です。高齢者の増加に伴い、今後も患者数が増加してくるものと考えられています。もっとも頻度の高い膝の変形性関節症の潜在患者数は3,000万人、股関節では500万人程度と推定されています。変形の進行を予防するような研究もおこなわれていますが、現在のところ確立した根本治療はまだなく、変形の進んだものに対しては人工関節置換術が行われています。人工関節置換術は摩耗した軟骨とそれに繋がる骨を除去し、金属などで出来た人工関節に交換することで痛みを和らげて日常生活動作を楽にします。関節リウマチによって関節が悪くなった場合にも人工関節置換術が行われます。
人工関節置換術は、股関節、膝関節ともに20-30年前に比べると長足の進歩を遂げています。医学の進歩、手術技術の進歩、人工関節インプラントの進歩により、安定した、良好な治療成績が得られるようになっています。手術の手技、技術だけなら、もちろんそれぞれの病院での長所はあっても、人工関節置換術を専門的にできる病院であれば日本全国、さらに世界でも大差は無いかも知れません。とすると、人工関節による治療をさらに発展させ、さらに患者さんに喜んでいただくためには、手術だけに注力するのではなく、手術以外のケアにもこれまで以上に積極的に取り組んでいくことが重要と私達は考えています。これが各病院の差別化に繋がっていくかも知れません。兵庫県立西宮病院「人工関節専門診」では手術にも、手術以外のケアにも工夫を凝らし、最善を尽くし、患者さんをトータルサポートします。具体策について御説明します。

ナビゲーションシステムを駆使した手術

人工関節置換術を行う際に、その人それぞれの骨の形、大きさ、骨質によって使用する人工関節のサイズだけでなく、設置する位置を1mm、1度単位で正確に計画することで、術後の脱臼などの合併症のリスクを減らすように工夫しています。そしてその精密な計画を術中に正確に再現するため、当院では股関節、膝関節ともにナビゲーションシステムを使用しています。

ナビゲーション本体
(画像提供:日本ストライカー株式会社)

<人工股関節置換術>
人工股関節置換術の手術では術前に撮影したCT画像のデータを取り込み、1mm、1度単位で術前計画を作成します。
術中、作成した術前計画通りに手術を行うため、ナビゲーションシステムを利用しています。
(画像提供:日本ストライカー株式会社)

<人工膝関節置換術>

画像提供:日本ストライカー株式会社)
人工膝関節置換術では術中に骨の特徴的なポイントを登録することで、リアルタイムに骨を切る角度や切る量を0.5度、1mm単位で確認しながら手術を行います。

膝の単顆置換術

慎重に適応を見極め、実施可能な患者さんに対しては膝関節を全て置換するのではなく、傷んでいる部分だけを置換する手術も行います。全て置換する手術に比べて、体にかかる負担が少なくなります。

麻酔科とタイアップした術後鎮痛

いくら手術が成功していても、術後の痛みが強ければ辛いですよね。当院では、麻酔科医師と密に連携し、術後痛くないように鎮痛処置にも力を入れています。神経ブロック、注射などで苦痛を取り除きます。

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)に対する診療

関節だけでなく、骨もケアします。股関節、膝関節の人工関節置換術を受ける患者さんの多くは高齢者です。高齢者では関節が悪くなるだけでなく、骨が弱くなっています。骨粗鬆症で骨が弱くなっていると、人工関節を骨がしっかり支えられなくなったり、人工関節の近くで骨折したりして困ることになります。当院では人工関節による治療だけでなく、患者さんごとに骨の状態をチェックし、必要に応じて骨粗鬆症の治療も行います。

専門的な
リハビリテーション治療

しっかり歩けるようになるためにはリハビリテーション治療も非常に大事です。当院では術後早期から、理学療法士が専門的なリハビリテーション治療を行います。

先進的な
リハビリテーション治療

診療科長の新倉は、前任地:神戸大学整形外科において「炭酸ガス経皮吸収療法」という先進的な医療の研究開発に取り組んできました。炭酸温泉につかると体の血流が良くなることがよく知られていますよね。これと同じことをもっと効率的に体に対して行うことができるのが炭酸ガス経皮吸収療法です。これまでの研究から、患者さんの脚の血流を良くする、筋肉に良い作用を及ぼすといったことが示されており、リハビリ効果促進が期待できます。患者さんの体に対する安全性も実証しています。兵庫県立西宮病院でこの治療を今後導入し、人工関節置換術後のリハビリ治療に役立てていく予定です。

受診方法

膝や股関節の痛みでお困りの方はぜひ、兵庫県立西宮病院「人工関節専門診」を受診してください!人工関節専門診は、水曜日と木曜日の午前中に、予約制で診療を行っています。お急ぎの場合は、月曜日の午前中でも予約を承ります。かかりつけの主治医の先生にご相談の上、紹介状を書いてもらって下さい。かかりつけ医療機関から地域医療連携センターへFAX(0798-34-4436)にてご予約頂けますようよろしくお願い致します。

関連リンク
https://www.hiroba-j.jp/column/_drcolumn_20230217/
「関節の広場 いつまでも、歩き続けるために。」
新倉隆宏医師の記事「人工関節による治療の進化:手術も、手術以外のケアも…」が掲載されています。

兵庫県立西宮病院でのナビゲーションシステムを駆使した人工関節置換術

 

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