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病院のご紹介

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 子供たちの歓声が青空に突き抜ける運動会は、誰の心にも和みをもたらしてくれる秋の風物詩です。近年は様々な理由で行われなくなりましたが、校庭で家族が車座になって開いたお弁当は、どなたにも忘れられない思い出でしょう。運動会の最後を飾るリレー走は、リオ・オリンピックの男子400mリレーで日本チームが銀メダルをとった時と負けず劣らず、心躍るものがあったように思います。

 先日、当院主催の県民公開講座が開かれましたが、テーマは「女性のがん」でした。その中で講演された内容の一つをご紹介しますと、「近年、子宮頚がんに罹患する年齢が若年化しており、その年齢のピークが40-44歳である」とのことでした。この年代の女性は子育てや仕事で大変多忙な日々を送っておられると思いますが、本人にはむろんのこと、家族のためにもがん検診を受けていただいて、早期発見、早期治療することが言うまでもなく大切なわけです。実際に治療法は格段に進歩していますし、生存率も着実に向上しています。ところが西宮市の子宮頚がん検診の受診率は、残念ながら、本当に残念ながら、兵庫県の中でもっとも低いグループに属しています。講師を務められた医師が講演で強調されていたように、私ども医療関係者はますます声を大にして、がん検診を勧奨していかなければいけないと痛感しています。

 成人のがんにおいては、最近では高齢化とがんが結びつけられがちですが、仕事や子育てで時間的なゆとりのない青壮年に対して、がん検診、症状があれば医療機関を早く受診するように社会的な関心をさらに喚起していかなければならないと、改めて思い知らされました。清みわたった青空にとどく子供たちの歓声に、決してくぐもりがあってはならないのです。

2016.11.18 院長 河田純男

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